大学生はパソコンを使うイメージがある。
大学からの案内でノートパソコンの購入を勧められた。
そんな理由から、これから大学生になる皆さんは、
ノートパソコンの購入を考えていると思います。
でも、皆さんにとってノートパソコンが本当に必要かどうか考えたこと、ありますか?
大学生がどんな時にノートパソコンを使うのか。
何故自宅のパソコンではいけないのか。
何故スマートフォンではいけないのか。
この記事は、大学生にとってノートパソコンは本当に必要なのか、
情報系の学部を卒業した現役システムエンジニアが解説していきます。
具体的なおすすめパソコンが知りたい人は以下の記事へどうぞ。
この記事を読むとわかること
忙しい人向けにまずは結論から。
ココがポイント
大学生にノートパソコンは必須
(理由1)講義に使う
(理由2)社会人に向けた訓練になる
最悪スマホでも代用できなくはないが利便性は最悪
以下、大学生にノートパソコンが必要な理由について詳しく解説していきます。
大学生にノートパソコンが必要な理由
さて、大学生にノートパソコンは必須と述べましたが、
その理由は大きく2つあります。
1.講義に使う
大学生にノートパソコンが必要な理由は、
ほぼこの理由に集約されます。
履修の登録を学内ポータルサイト上でする必要があったり、
配布資料が電子ファイル(パワポやpdf)で配られたり、
レポートや課題を電子ファイルで提出する必要があるなど、
大学の講義は、パソコンが使える環境があることを前提にして行われます。
もちろん、今でも昔ながらの紙の資料の配布、
手書きレポートの提出をする講義もあります。
ですがこういった紙至上主義の風潮は時代の流れとともに消えつつあります。
ともかく今の大学は、パソコンを使える環境が無ければ
講義さえまともに受けられないシステムになっています。
パソコンを使える環境さえあれば最低限、講義を受けることはできますので、
大学内の共有パソコンや自宅のデスクトップパソコンでも問題無いといえば問題ありません。
しかし、様々な理由から個人のノートパソコンを持つことを強くおすすめします。
まず第一に、大学や自宅のパソコンは利便性が極端に悪いです。
自宅のパソコンはそもそも使うのに自宅にいる必要があるので、
急にパソコンが必要になったときに困ります。
大学生は一日の大半を大学構内で過ごすということを考えると、
大学構内で使用できないパソコンというのはあって無いようなものです。
大学内の共有パソコンは特定の場所でしか使えず、ログインや認証などの手間が掛かるうえに、
たいていの場合、スペックが低すぎて快適な作業は望めないでしょう。
また大学の所有物である以上、ソフトウェアのインストールができないなど、
とにかく利用するのに様々な制約があるパソコンだと考えてください。
次いで、ノートパソコンであれば講義中に使えるという点も重要です。
講義の資料をいちいち印刷せず、データで見ることができたり
講義のメモや板書を高速で取ることができたり
どうでもいい講義中に他の講義のレポートを書くことができたり
ノートパソコンがあれば講義を効率的に受けることができます。
(パソコンを使うことが必須の講義は基本的に大学内のコンピュータールームで行われます。ですのでノートパソコンを持っていないとそういった講義を受けれないという訳ではありません。あくまでノートパソコンを補助的に使用して講義を効率的に受けることができるという話です。)
ボクは板書をパソコンのメモアプリで取る派だったので、
他の人にとっての筆記用具とノートと同じように、
ボクにとってはノートパソコンが講義を受けるうえで必要なものの一つでした。
また、締切がやばいレポートや課題を講義中にこっそりと進めることで
なんとか難を逃れたということが何度もあり、
ノートパソコンを持っていて本当によかったと思います。
ノートパソコンの良いところは、スマホと違い、
いかにも講義のメモを取ってます、板書しています感を出せば
教授の逆鱗に触れることが少ないという点です。
もちろん、ノートパソコンですら禁止する教授もいますし、
タイピング音は少なからず周囲の迷惑になりますので、
講義中のノートパソコンの使用は状況に応じて考える必要があります。
2.社会人に向けた訓練になる
これから大学に進学する皆さんは大学卒業後、社会人となります。
令和の時代にパソコンを使わない社会人は、まず考えられません。
更に言うならば、企業に就職すると、ほぼ間違いなく個人のノートパソコンが支給されます。
つまり皆さんのうちほとんどが、社会人になると個人のノートパソコンを持つことになるということです。
そして個人のノートパソコンを持つということは、
パソコンを使うスキルだけではなく管理するスキルが必要になるといえます。
パソコンを管理するスキルが一概にどんなスキルかは説明しにくいですが、
パソコンを使う上でのITリテラシーのようなものだと思ってください。
例えば以下のような要求にあなたは応えることができますか?
ネットからダウンロードしたzip形式やrar形式のファイルをウイルスチェック後、解凍する
配布されたソフトをインストール/アンインストールする
指定されたbat形式のファイルを管理者権限で実行する
フリーズしたプログラムをタスクマネージャから強制終了させる
正直このくらいは、文系理系問わず入社時に理解していて欲しいレベルの話です。
zipってなんですか?とかインストールってどうやるんですか?
なんて先輩に聞いてしまったりした日には間違いなく使えないヤツ認定されてしまいます。
こういったパソコンの管理スキル(ITリテラシー)は、
会社で仕事をしている人にとっては当たり前のスキルである一方、
自分で管理するパソコンを持っていないとなかなか身につかないスキルでもあります。
逆に言ってしまえば、自分のパソコンを持っていて、
ある程度の期間そのパソコンに触れていれば自然と身につくスキルでもあります。
そのため、大学生の期間に自分のパソコンを持っていた人とそうでない人では、
明らかにパソコンを扱う上でのITリテラシーに差が生まれます。
今どきの高校生は、「パソコンが使えなくてもスマホで何でもできるから」
と考えるかもしれません。
もちろん、将来スマホで仕事をするというのならそれで構わないと思いますが、
まだ暫くは ”仕事=パソコンが無くてはできないもの” であり続けると思います。
ボクは以上の2つの理由から、大学生にノートパソコンは必要だと考えています。
特に2つ目の理由は、スマホ世代の皆さんだからこそ意識してほしい点です。
おまけ:スマホで代用はできないのか
補足的な話としまして、パソコンをスマホで代用できないのかという話をします。
結論から述べますと、出来なくはないが、利便性は最悪になります。
ひと昔前なら携帯やスマホでパソコンの代用なんて考えられませんでしたが、
今ではスマホの性能が劇的に向上し、
またスマホ用のofficeソフトや代用ツールが充実してきたこともあり
機能面のみ考えればスマホはパソコンの代用になり得るというレベルまできています。
しかし、どれだけスマホの性能が向上しようと、ソフトが充実しようと
絶対にスマホがパソコンの代用にはならないと言い切れる要因があります。
それは、画面の大きさです。
スマホはどれだけ性能が上がろうが、結局は携帯電話ですので、
本体サイズに限度があります。
せいぜい数インチが関の山でしょう。
このわずか数インチの作業領域の中で、
エクセルファイルの操作が快適に行えますか?
パワポでの資料作成が快適に行えますか?という話です。
画面のサイズが問題ならタブレットは・・・?と考える人がいるかもしれませんが、
タブレットでも同じことです。
キーボードとトラックパッドによる操作性、外部I/Fの充実性、OSの違いなど
ありとあらゆる面でノートパソコンの快適性が勝ります。
色々と言いましたが、
そもそもノートパソコンとスマホは使用用途が違うものですので
比べることが間違っているのです。
もしあなたが「料理をするときに日本刀は包丁の代用になるか」
と聞かれたら
「別に日本刀でも料理はできるけど包丁でよくね?」
ってなりますよね?
スマホをパソコンの代用にできるのかという話は、正直そういうレベルの話です。
大学での使用用途としては間違いなくパソコンが適しているので
大人しくパソコンを使ってください。
まとめ
大学生にノートパソコンは必要です!!
と言いながら、実はボクは大学3年生までノートパソコンを持っていませんでした笑
(代わりに自作のゲーミングPCを持っていました)
このように、意外とノートパソコンが無くても何とかなってしまったりもします。
ですが、持っているほうが確実に便利なのは間違いないです。
実際にボクも「もっと早く買っておけばよかった」と非常に後悔しています。
安い買い物ではありませんが、あるのとないのとでは
大学生活の快適度、ないし将来にまで関わるものですので、
よく考えて購入する、しないを考えて頂きたいです。
具体的なおすすめノートパソコンは以下記事で紹介しています。
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